在宅ワークが支流になりつつある現在、リフォームや注文住宅での家づくりで「書斎」が欲しいと思う人が増えています。特に男性に多く家に自分専用の書斎があるというのは男のロマンですよね。
僕自身も自分専用の書斎が欲しくて家に作りました。
しかし、何となく書斎が欲しいという理由だけで書斎を作ってしまうと使い道がなくただの物置になってしまったり、使っていても使いずらい不便な書斎になってしまいます。
書斎を作った後に後悔したくないですよね?
そこでこの記事では次のことを解説していきます。
- 書斎のメリット
- 書斎を作ることによるデメリット
- 書斎を作るときの注意点
- 書斎の実例
この記事を読んで書斎のことをしっかり理解していただきあなたにとって使いやすく、生産性の高い書斎を作ってほしいと思います。
それでは解説していきます。
書斎とは?

書斎とは、読書をしたり書類など書き物をしたりする部屋のことを言います。書斎は男のロマンという言葉もあるように、男性なら「自分の部屋」として書斎が欲しいという人います。自分専用の書斎なら「プライベート空間」になるので、自分好みのインテリアを置いてもいいですね。
また最近は、いろいろな企業で在宅ワークを進めていることもあり、家の中で仕事をする部屋として、書斎を使うことも多いです。
そのため、住宅展示場のモデルハウスでも書斎があることが多く、それなりの需要があることが分かります。
書斎のメリット
書斎はただの部屋ではありません。仕事や作業をする部屋としては最高にいいスペースになります。書斎を家に作るメリットは次の3つ。
- 一人の空間ができる
- パソコンや仕事道具の準備片付けの時間短縮になる
- 集中できる
順番に解説します。
一人の空間ができる

人間は1人では生きていけませんが、1人になりたい時は誰にでもあります。家に自分1人だけになれる空観があれば、気分転換になります。
下の図は一人になりたいときはありますか?というアンケートの結果です。

グラフからわかるように一人になりたいと感じる人が多くいることがわかります。
1人の部屋があることで、在宅ワークや読者などと言った集中しないといけない時に便利です。家の大きさによって自分専用の部屋を作ることが難しいこともあります。しかし書斎なら2畳あれば十分です。
パソコンや仕事道具の準備、片付けの時間短縮になる

家で仕事やパソコンの作業をする際に、書斎がないと作業する場所にパソコンや仕事道具を持って行き、準備する必要があります。そのあとの片付けもあり、時間が無駄になってしまいます。
そのため、準備が面倒になり作業をやらなくなってしまうことも考えられます。しかし、書斎であれば仕事道具を片付ける必要がないため、すぐに作業に取り掛かることができます。
集中できる
書斎の大きなメリットとして、作業に集中することができる点があります。
家の中だとどうしてもオンとオフの切り替えがうまくできないという人も多いはず。書斎を仕事室として使うことで、オンとオフの切り替えがしやすくなります。最近増えてきたリモート会議の場面でも家族が画面に映り込んでしまうということもなくなり仕事に集中することができます。
在宅ワークをする人であれば書斎を作り、集中できる環境が必要不可欠です。
書斎を作ることによるデメリット
次に書斎を作る時に発生するデメリットを解説します。書斎は人によって必要ない場合もあり、書斎を何に使うか決めておく必要があります。
- ただの物置になってしまう可能性がある
- 書斎を作るスペースが必要
- お金がかかる
順番に解説していきます。
ただの物置になってしまう可能性がある

家を建てる時になんとなく書斎が欲しいと感じ書斎を作る人も多いです。しかし、書斎の使用目的がはっきりしていないとだんだん使わなくなってしまい、最終的には「物置」になっている家庭も多いです。
書斎を作るなら何に使うのか、事前に決めておくようにしましょう。そうすることで、せっかく作った書斎がただの物置になってしまうことを防ぐことができます。
書斎の使用目的が見つからない場合は書斎を作る必要がない可能性があります。
書斎を作るスペースが必要

書斎のスペースとして最低でも2畳以上は欲しいところです。二畳以上ないと、机や本棚を置くスペースがなくて狭く感じます。椅子もおくことを考えると二畳以上は欲しいですね。
限られた間取りの中に書斎を作ることになるので、収納スペースを減らしたり他の部屋を少し狭くするなどして書斎を作るスペースを確保しなくてはいけません。僕の家は2階のトイレをなくし、そのスペースに書斎を作りました。
お金がかかる

書斎を作るとなると、部屋が一つ増えることになります。そのため、部屋に必要な設備や備品が増えることになるので、家の金額もその分高くなります。
書斎を作ると必要になる備品や設備です。
- 窓やカーテン
- 照明
- 扉
- コンセント
- 空調
- 火災報知器
書斎作るときに注意するポイント
書斎を作る上で注意しなければいけないポイントがあります。書斎は仕事や作業をする場所です。次のポイントを抑えることで仕事や作業の効率がよくなり、生産性が上がります。もしあなたが書斎を作るならこのポイントは抑えておきましょう。
注意するポイントは次の5つです。
- 広さ
- 机にするのか、造作カウンターにするのか
- 書斎の場所
- コンセント
- 照明
順番に解説します。
広さ
書斎の広さは最低でも2畳以上にするようにしましょう。一畳でもいいという方もいますが、書斎で長い時間作業や仕事をすることを考えると狭すぎるのはよくないです。動けるスペースがなく体が疲れてしまいます。
仕事の道具を置くということもできるので、可能であれば、書斎は2畳以上にしましょう。
机にするのか、造作カウンターにするのか決めておく

書斎で作業する場所ですが、机にするのか造作カウンターにするのか事前に決めて置くことをおすすめします。
机にする場合は注意が必要です。理由は書斎を作った後に机を買うときににサイズがピッタリの机を見つけることが難しいからです。ピッタリの机でないと壁と机に隙間ができてしまい無駄なスペースが発生します。
書斎で机を使う場合はどのくらいの大きさの机を使うのか決めておき、出来るだけ無駄な隙間ができないようにしたいですね。

事前に机のサイズを決めておこう!
また、造作カウンターにする場合は作業する向きに注意が必要です。机であれば簡単に移動できますが、造作カウンターだと簡単に外すことができません。なのでしっかりとした計画が必要になります。
書斎に対してどの方向を向いて作業するのか決めておきましょう。また、造作カウンターのメリットとして、壁との隙間を無くすことができる点があります。壁との隙間がないことでカウンターの上を自由に使うことができ、自分好みのインテリアを置くこともできます。
書斎の場所
書斎を家のどこに作るかあまり考えていない人が多いのではないでしょうか?
空いているスペースに作ってしまうという人も多いですが、書斎という部屋のメリットを最大限活かすために書斎を作る場所にもこだわりたいです。
人によって使いやすい場所は変わってきます。今回は、作ってはいけない場所と作るときに意識することを解説します。意識するポイントは2つ。
- 寝室の横または近くに書斎を作ってはいけない
- 家の北側に作ることをおすすめ
順番に解説します。
寝室の横又は近くには書斎を作るな


寝室の隣の部屋、又は寝室の近くは避けるべきです。
住宅展示場で寝室の隣に書斎があるという間取りはよくあるパターンです。しかし、書斎は夜使いたい場面が多いのではないでしょうか?寝室が隣だと夜子供やパートナーが寝ている時に書斎を使うことになるので、寝ている人に迷惑になります。子供が起きてしまう可能性もあります。
また、書斎が近くだと、パソコンの音が気になって寝れないなど問題が発生します。寝室の横に書斎を作るメリットはないので作らない方が良いでしょう。
家の北側に作ることをおすすめ


書斎を作る場所ですが、特にこだわりがないのであれば、家の北側に作ることをおすすめします。
理由は北側以外に作ってしまうと時間によって太陽の光が入ってきます。そうするとパソコンやタブレットの画面が反射して見にくくなります。見にくい画面で作業しているとストレスも溜まりやすくなり、作業効率も下がります。書斎で太陽の光が欲しいという場面はほぼないので、北側に書斎を作りましょう。
どうしても、北側に作れない場合はカーテンで光を遮るか、思いきって書斎の窓をなくすという方法もあります。
コンセントは情報コンセントが便利


書斎ではインターネットを使うことが多いと思います。その際にWi-Fiだと電波が悪かったり、作業中に画面が止まってしまうなど、無駄な時間が発生します。



Wi-Fiはルーターの置き場によって電波の強さが変わる
そこで、コンセントの1つに「情報コンセント」をつけることで、インターネットが有線になり、遅くなることがないです。
写真のようなコンセントとは別にランケーブルやテレビのケーブルを指すことができるコンセントのこと。マルチメディアコンセントとも言う。インターネットと有線でつながっているので電波が弱くなるなどの影響がないことがメリット。


書斎では、スマホを充電したり、コピー機を置いたりと電源を多く使います。なので、コンセントは多めにつけましょう。多すぎて困ることはありません。
照明は2つで一つは机の真上に!


照明は2つつけると便利になります。1つは部屋の真ん中あたりに、もう1つは作業をする机や造作カウンターの真上につけましょう。
1つだけだと作業する時に自分の頭の影が机に映り見にくくなってしまいます。作業する机や造作カウンターの上に有れば手元を照らしてくれるので、別でライトを購入する必要がなくなります。机の上に電気を置かなくていいので、作業スペースも確保できます。
実際のレイアウト、実例紹介


次に僕の家の書斎を紹介します。僕が毎日使用している書斎です。
WEB内覧会のような感じで紹介しますので、参考になることがあれば是非真似してみてください。
書斎の場所


書斎の場所は2階にあり北側にあります。本来はここに2階のトイレを作ろうとしていましたが、必要ないということでトイレは無くし、そこに書斎を作りました。
階段を上がってすぐにあるので、1階にもすぐに行けて便利です。また寝室とも離れているので、家族が寝ている夜に作業しても迷惑になることがありません。
書斎の広さ
書斎の広さですが、1.8帖あります。書斎では主にブログを書いているので1.8帖で十分な広さです。ただ、自分の後ろに棚を置くと狭くなる気がします。やっぱり2帖以上は欲しいですね。
作業する場所は造作カウンター


作業する場所は造作カウンターにしました。理由は机を買うのが面倒だったことと、書斎にぴったり合う机がなく隙間ができていまうことです。
造作カウンターの高さは、70cm。奥行きは48cmにしました。作業していて特にやりずらいことはありません。


カウンターの中央にコードを引き込むための穴があります。こちらも造作カウンターを作った時に施工してもらいました。穴のおかげで机の上がぐちゃぐちゃにならずにすみました。
コンセント
コンセントは合計で4つ設置しました。
- 情報コンセント
- 普通(2口)のコンセント×2
- エアコン専用コンセント
情報コンセントと普通の2口コンセントはカウンターの下に配置。


自分の後ろに2口コンセントを配置。このコンセントはコピー機の電源に使っています。
今はありませんが将来エアコンを設置する予定なので、天井にエアコン用の今コンセントも付けました。


壁紙


壁紙は造作カウンターの正面だけ「アクセントクロス」にしました。
書斎はなんとなく暗い雰囲気にしたかったので、暗めの茶色を選択。その他の壁と天井は寝室と同じ壁紙にしました。寝室の壁紙は他の部屋よりも暗くしたので、書斎も他の部屋に比べれば暗めになったと思います。
床の色


床の色は暗めの茶色にしました。理由は壁紙の時と同じで、書斎は集中するために暗めにしたかったからです。
空調はつけなかった
僕の家は全館空調ですが、書斎だけ吹き出し口がありません。理由は僕自身暑がりなので、エアコンの温度は低めに設定したかったからです。なので後々エアコンを設置したいと思います。
まとめ
いかがでしたか?今回は「書斎」について解説してきました。
書斎は必要とそうでない人にわかれます。あなたは書斎を作って何をする予定ですか?計画を立てる時に考えておきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事を読んでいい書斎を作ってください。
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